こんにちは、Arikoです。
先日、名古屋で開催中の「ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち」に行ってきました!
ミュシャの作品をリアルとデジタルの両方で楽しめる、「全身で体験する」ハイブリッド展覧会です。
今回はミュシャ展のレビュー、感想などお話します。
「ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち」をレビュー
アール・ヌーヴォーの代表画家・デザイナーのアルフォンス・ミュシャ
曲線や幾何学的な模様を使った装飾性の高さから「線の魔術師」と言われるミュシャならではの作品を高精細のプロジェクターで圧巻の映像空間をお楽しみいただけます。
アール・ヌーヴォーの時代を彩った女神たちが、現代で新たな命を吹き込まれたかのように躍動する姿は必見です。
さらにオリジナル作品を約150点を同会場内に展示。
リアルとデジタルを両方楽しめ、「絵画を全身で体験する」ハイブリッド展覧会です。
引用元:https://mucha-immersive.com/ 【公式サイト】アール・ヌーヴォーの女神たち
展示はオリジナル作品、映像作品の二部構成です。
特にミュシャの作品の世界を映像化した、圧巻の映像作品が展覧会の目玉です。
名古屋会場は、金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)の3階から5階で開催されています。
オリジナル作品展示
まずは4階へ。
ここではオリジナル作品約150点を鑑賞することができます。
展示は4章構成になっています。
第1章
第1章では「麗しの女神」をテーマにして、大女優サラ・ベルナールを描いた《ジスモンダ》を中心に、魅力あふれる女性像を描いた作品が展示されています。
神秘的な女性、優美な曲線、草花・幾何学模様の装飾、華やかな色彩などの特徴を持つ「ミュシャ様式」の作品をたくさん見ることができます。
ミュシャの代表的な作品である《黄道十二宮》や《夢想》なども。
第2章
第2章では商業ポスターや印刷物、カレンダーなど人々の「暮らしの彩り」に着目したテーマで展示されています。
たばこ、ビール、香水、お菓子などなど・・・日常生活で用いられる様々な商品の広告のデザインに使われていて、ミュシャの絵画・デザインが当時の多くの人たちに受け入れられていたことが分かります。
ヴェイユマール印刷所の万年カレンダー。仮面の口から出たリボンを動かして日付が変更できる。
こんな紅茶の缶やお菓子の缶があったら、買いたくなっちゃう!
第3章
第3章では女性や植物などをモチーフとし、流れる美しさを表した「スタイルの美」の作品が展示されています。
女性と植物のデザインは、とても優美でした。
植物のスケッチも。
こうした緻密なスケッチをすることで、数多くの作品で描かれる植物の装飾デザインが生まれたんですね。
第4章
第4章では、自国の誇りや尊厳を表現した作品が展示されています。
引用元:https://mucha-immersive.com/gallery/gallery011/ [リトグラフ]【公式】ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち 1918-1928 独立10周年
力強い女性たちの作品が多く、故国チェコへの想いを感じることができました。
最後にこんなフォトスポットも。
ミュシャの作品《四つの花》の一部になって、写真や動画を撮ることができます。
私は一人で行ったので、できませんでしたが・・・
行かれたら、ぜひ写真や動画を撮ってみてくださいね!
映像作品
オリジナル作品を鑑賞し終えたら、次は5階へ。
フロアの3面にプロジェクターがあり、高さ3メートル、約70㎡の空間に映像が映し出されます。
流行・話題の没入(イマーシブ)体験ができる展示です。
映像内容
映像空間は大きく2パートに分かれており、前半はミュシャの生涯で大きな転機となったパリ時代の華やかで躍動感のある作品に注目。
後半では母国への愛や壮大なストーリー性を感じさせる作品で表現。特に人気の高い代表作「ジスモンダ」をはじめ、モナコ・モンテ-カルロ、JOB、夢想などの多くの名作を映像化。
引用元:https://mucha-immersive.com/concept/ CONCEPT | 【公式】ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち
映像は4~5分程度です。
映像作品は何度でも見ることができます。
所要時間・混雑状況
- 所要時間(オリジナル作品鑑賞+映像作品鑑賞):1時間半~2時間ほど
- 混雑状況:平日であれば混雑していない
- 会場の規模自体は大きくない
ところどころ解説を読みながら鑑賞していましたが、私の場合は全部で1時間半ほどでした。
会場の規模自体が大きくないので、ゆっくり見たとしても2時間ほどかなと思います。
今回私は平日に行きましたが、混雑していなかったので、自分のペースでゆっくり鑑賞することができました。
また、映像作品を鑑賞する時も人が少なかったので、椅子に座りながらゆったりできました。
休日の場合はどれほどの混雑状況かは不明ですが、平日よりも多いと思いますので、ゆっくりじっくり見たい方は平日に行くのがおすすめです。
\ 名古屋会場は2月2日(日)までの開催 /
「ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち」の感想
実際にミュシャ展に行った感想をまとめます。
ミュシャが描いた様々な女性像を堪能できる
今回の展覧会のコンセプトは、ミュシャの描く女性像(女神たち)。
オリジナル作品が約150点展示されていましたが、その多くに女性が描かれていて、様々な女性像を堪能することができます。
女性たちは様々なポーズ、仕草、表情、衣装で描かれ、神秘的で優美です。
表情一つを取って見ても、柔らかな表情、力強い眼差しをしている表情、もの寂しそうな表情など、いろんな表情をした女性たちを見ることができます。
ミュシャの描く女性たちって神秘的で、惹き込まれちゃいます。
また、ミュシャは花や星、四季、時間などのイメージを美しい女性たちに擬人化し、表現しています。
「春」「夏」「秋」「冬」の4連作からなる、ミュシャにとって最初の装飾パネル。薄いベールに包まれた魅惑的な女性たちに微妙に変わり行く四季の変化を表現し、物思いに沈んだ物憂げな表情を体の曲線、そして両手の仕草で表現する典型的なミュシャスタイルを用いてます。
上の写真の連作『四季』では、女性の表情や仕草、色彩などによって、それぞれの季節が見事に表現されていています。
このような擬人化作品はいくつかあるので、イメージに合わせて女性たちがどのように表現されているか見てみるのも楽しいです。
訪れたら、ぜひ女性たちの表情やポーズに注目してみてくださいね!
約150点もあるので、きっとお気に入りの作品・女性が見つかるはずです!
映像は綺麗だが、没入感はあまり感じられない
今回の展覧会の目玉でもある映像作品。
私は没入型の展覧会に初めて訪れたので、かなり期待大の状態でした。
映像は《モナコ・モンテカルロ》、《JOB》などで描かれている女性たちが動いていて、とても綺麗でした。
確かに綺麗なのですが、没入感があまり感じられませんでした。
私が想像していたのが、床も壁もフロア全体が映像になっていたり、自分の動きなどに合わせて映像が変わったりするものでした。
今回のミュシャ展では、ただ大きいスクリーンでひたすら映像を見ているだけという感じがしました。
個人差はあるかもしれませんが、私は没入感を感じることができなかったです。
う~ん、私の期待値が高すぎたのかもしれませんが・・・
ミュシャ展に訪れたら、こちらにも!
「ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち」名古屋会場では、アスナル金山とのタイアップ企画、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋とのコラボ企画が開催されています。
アスナル金山
期間中に半券を提示すると、各ショップでお得なサービスを受けることができます。
ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋
館内レストランにてランチやアフタヌーンティーセットと入場券がセットになったお得なパッケージプラン、ミュシャの作品をイメージした特別なコラボレーションメニューが楽しめます。
ということで、私も展覧会の後にANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋に行きました。
1階のロビーラウンジへ。
ケーキセットを注文。半券を提示したら、10%割引してもらえました。
展覧会の余韻に浸りながら、美味しく頂きました。
まとめ
今回は「ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの女神たち」のレビュー、感想についてお伝えしました。
- リアルとデジタルで楽しめる展覧会。ミュシャの作品の世界を映像化した、圧巻の映像作品が目玉。
- オリジナル作品が約150点展示。ミュシャが描いた様々な女性像を堪能できる!
- 映像は綺麗だが、没入感はあまり感じられない。
- 所要時間:会場の規模が大きくないので、1時間半~2時間ほど。
- 混雑状況:平日は空いている。ゆっくり見たい場合は、平日がおすすめ。
ミュシャが好きな人はもちろん、興味のある方、ミュシャ展が初めての方にもおすすめです。
ぜひミュシャが描いた女性たちを堪能しに、行ってみてはいかがでしょうか。
\ 名古屋会場は2月2日(日)までの開催 /