こんにちは、Arikoです。
先日、名古屋で開催中の「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」に行ってきました!
モネが見つめた世界を体感することができる「イマーシブ」な展覧会です。
今回は「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」のレビュー、感想などお話します。
「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」をレビュー

昨年2024年は、第1回印象派展が開催されてから150年目の年でした。
そんな節目の年に、角川武蔵野ミュージアム(埼玉県)で開催されたのが「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」。
大人気の展覧会が名古屋に初上陸しました。
フランス・パリに生まれ、印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)。移ろいゆく景色や時間を、柔らかい色遣いでキャンバスに描きとめ、生涯を通して数多くの作品を残しました。自然を愛し、太陽の筆捌きを敏感に捉えながら制作を続けたモネは、「鳥が歌うように絵を描きたい」と語っています。
本展では、モネが人生で訪れた場所をなぞりながら、モネの見た景色、共に過ごした家族や友人、最後の住処であるジヴェルニーでの生活などを音楽と共に追体験します。
(中略)
また、映像展示以外にも、モネを学ぶエリアや、モネを楽しむフォトスポットを設置。学びのエリアでは、印象派展の変遷や、モネが描いたテーマ、モネの手がけた「連作」の手法、そして彼が影響を受けたジャポニスムに至るまでを解説します。
引用元:https://kadcul.com/event/192 角川武蔵野ミュージアム公式サイト 企画展/イベント/ライブラリー「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光【会期延長】」
名古屋会場は、金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)の3階から5階で開催されています。
\ 6月22日(日)まで名古屋で開催 /
イントロダクション
まずは5階へ。


会場に入る前に、モネが生涯のうちに巡った土地を紹介する「モネの足跡」、19世紀パリの画壇から印象派の誕生に至るまでの解説「印象派誕生」があります。
体験型デジタルアート
展覧会のメイン、体験型デジタルアートです。モネと印象派の作品が、音楽とともに床、壁一面360度に映し出されます。
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モネが訪れた場所、モネの人生を映像、音楽で追体験することができます。まさに、アートと物語の世界に没入(イマーシブ)できます!
映像は30分間、15幕構成です。
- 第1幕 プロローグ 印象日の出
- 第2幕 ダンスホール
- 第3幕 パリ
- 第4幕 女性ダンサー達
- 第5幕 サン=ラザール駅
- 第6幕 ノルマンディー
- 第7幕 セーヌ川の岸辺
- 第8幕 ジヴェルニー
- 第9幕 睡蓮
- 第10幕 アトリエ
- 第11幕 ジャポニズム
- 第12幕 南仏 コートダジュール モネ
- 第13幕 南仏 コートダジュール ルノワール
- 第14幕 ルーアン、ロンドン、ヴェネチア
- 第15幕 エピローグ
会場には椅子だけでなく、Yogiboもあるので、寝そべってくつろぎながら、映像や音楽を楽しむことができます。
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私もYogiboでくつろぎながら、モネや印象派の世界に浸りました!
さらに、会場では映像に合わせて解説を聞くことができる音声ガイドが無料で用意されています。会場内に設置されたQRコードからアクセスが可能です。
フォトスポット
続いて4階へ。




会場に入ると、モネの庭「睡蓮の池」をイメージしたフォトスポットがあります。太鼓橋も再現されています。
小道具の日傘も無料で貸し出してもらえるので、モネの絵画に入り込んで、撮影することができます。
印象派展のあゆみ
フォトスポットを抜けると、印象派展のあゆみを紹介するコーナーがあります。


第1回から第8回までの印象派展に出品された作品が実寸大で展示されています。
実寸大なので、実際の大きさを体感することができます。「この作品って、こんなに大きかったの!?」など、意外な発見ができるかもしれません。
しかも、展示されている作品は誰もが一度は見たことがあるであろう、名画ばかり。モネだけでなく、様々な画家の作品を見ることができます。




モネと印象派を知る
最後に、モネと印象派に関する展示があります。
Chapter1 モネは何を描いたのか




モネの家族や生涯、創作手法が解説されています。ジヴェルニーの庭での創作、同じ対象を異なる時間・季節・気象のなかで描く連作という手法、ジャポニズムの影響などを通して、モネが描いたものに迫ります。
Chapter2 モネはどう描いたのか




印象派の画家たちの作品は、それ以前の絵画と比較すると、明るく色鮮やかです。チューブ絵の具の誕生や「筆触分割」という手法を通して、鮮やかな色彩がどのようにして生まれたのか紐解きます。
\ 6月22日(日)まで名古屋で開催 /
「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」の感想
実際に「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」の感想をまとめます。
一面の映像と音楽によって、モネや印象派の世界に入り込める
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今回の展覧会の目玉でもある体験型デジタルアート。音楽とともに、一面の壁、床に映像が映し出されるので、モネや印象派の世界に入り込むことができました。
映像も綺麗だし、音楽も名曲ばかり。(個人的に「パリは燃えているか」が流れて、テンション上がりました。)
没入感としては、以前訪れたミュシャ展よりも良かったです。



特にジヴェルニーの映像、綺麗でした!
もう一つ良かったのが、Yogiboで寝そべったり、くつろぎながら、作品を見れること。
映像や音楽に包まれている感じがして、立って見たり、座って見たりするよりも、楽しむことができました。
一人でアートの世界に浸るも良し、家族や友達、恋人と一緒に楽しんでも良し。映像や音楽を聞きながらモネの人生・想いを追憶するも良し、解説を聞きながらモネのことを知るのも良し。
それぞれのスタイルで自由に楽しむことができる、そんな空間でした。
モネや印象派の初心者の方こそ楽しめる


体験型デジタルアートだけでなく、イントロダクションから印象派展のあゆみ、モネと印象派を知る・・・モネや印象派の初心者の方こそ楽しめる展示なのではないかと思いました。
というのも、印象派の基本的な話や名画がメインだったので、ある程度知識がある人にとっては「物足りない」と思うような印象を受けました。



実際私も美術検定を持っているので、かなり基本的な内容の展示だなとは思いました。
ですが、初心者の方にも分かりやすく、取っつきやすい内容になっているので、デジタルアートだけでなく、展示もゆっくり見ていってほしいなと思いました。
また、モネを含めて印象派は日本人に人気ですが、「あまり詳しく知らない」「作品は見たことあるけど、手法などは気にしたことない」という方も多いかもしれません。そんな方たちにも、今回の展示は分かりやすく、興味を持ちやすいのではないかと思います。
「モネや印象派の絵画を見る・展覧会に行くのは初めて」という初心者の方は、ぜひ訪れて楽しんでいってくださいね!
所要時間・混雑状況


- 所要時間:約1時間
- 混雑状況(全体):平日であれば混雑していない
- 混雑状況(体験型デジタルアート):立ち見の人はいなかったが、クッションや椅子はほぼ座っていた
- 会場の規模自体は大きくない
体験型デジタルアートが30分間、その他の展示は一通り解説を読んで、私の場合は全部で1時間ほどでした。
会場の規模自体が大きくないので、デジタルアートを含めても1時間もあれば一通りは見れると思います。
今回私は平日に行きましたが、混雑していなかったので、自分のペースでゆっくり鑑賞することができました。
体験型デジタルアート会場では立ち見の人はいませんでしたが、クッションや椅子にはほぼ座っていました。平日でも時間帯によっては、座れない可能性もあるかもしれません。
休日の場合はどれほどの混雑状況かは不明ですが、平日よりも多いと思いますので、ゆっくり見たい方は平日に行くのがおすすめです。
まとめ
今回は「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」のレビュー、感想についてお伝えしました。
- モネの見た世界に没入(イマーシブ)体験できる展覧会
- 体験デジタルアートでは、映像と音楽によってモネや印象派の世界に入り込める
- モネや印象派の展示は、初心者の方こそ楽しめる!
- 所要時間:会場の規模が大きくないので、約1時間
- 混雑状況:平日は空いている。体験型デジタルアート会場ではクッションや椅子はほぼ満席。ゆっくり見たい場合は、平日がおすすめ。
モネや印象派が好きな人はもちろん、興味のある方、初めての方にもおすすめです。
\ 6月22日(日)まで名古屋で開催 /